サイドシェル | イームズ・シェルチェアの張替え①
2011年11月某日、10年くらい前オークションで購入したサイドシェルチェアの張替えを決意。
購入時背中にうっすらとシミがついていたので安く落札出来た。それでも当時はただ「イームズの椅子」が欲しかっただけだったので、満足だったけど、近所に住んでいたバイク修理を良く手伝ってくれた兄ちゃんに「シミが付いてるから捨てちゃえよ」などと言われて以来、あまり愛せず、事務所の、いわば皆の共有物的な扱いに。
事務所で何気なくそんなイームズさんを眺めていると、この椅子ひょっとして張り替えとか出来るんじゃなかろうか?と思いつき、ネットで検索。すると張り替えを請け負ってる会社がいくつか見つかりました。その中でも良さそうだったのが、「イームズ」「張り替え」で検索すると最初に出てくるentranceと目黒のMODERNICA。この二つのお店がクオリティ高くやってくれそう。で、やっぱり沢山の実績がHPで見れるentranceさんにお願いすることに。
さて張り替えるとなると肝心なのは生地。entranceさんに生地見本をありったけ借りて、さらにちょこちょこ調べてみるとイームズの椅子にはアレキサンダー・ジラルドの生地が良く使われていたとのこと。まぁアレキサンダー・ジラルドについても名前くらい聞いた事あるくらいなもんで、どんな物を作ってたかは良くしらなかった。そこで事務所の隣の席に座る同僚イトー氏にジラルド図鑑のようなものを借りる。ふむふむ……。素敵なパターンが沢山ある。これはアレキサンダー・ジラルドの生地で決定だな、なんて思ってましたが、これまた調べてみるとジラルドの生地で張り替えたシェルチェアを販売しているとこもあったりする。う〜〜ん、せっかく自由に張り替えるのだからねぇ…と思い直し、ジラルドの生地を扱ってるマハラム社のホームページを見てみると、何だか良さそうな生地を発見。ALPINE STRIPEという生地とFOLKLOREという生地に目が止まる。サイドシェルはこのALPINE STRIPEでお願いする事に。絵柄のパターンの幅の広い生地だったのである程度位置を指定させてもらい、待つ事1ヵ月。依頼から丁度2ヵ月。構想から考えると3ヵ月。長く待ったかいあって、お気に入りのサイドシェルチェアができました。ベースはドゥエルレッグ。国内の工場製のレプリカ。これも生地にベリーマッチでありました。生地の発注及び、張り替え(ウレタンの交換、FRPから外れてしまったメスビスの修理等込み)、ベースの購入すべてentranceさん。予算をだいぶ超えてしまいましたが、良いものが出来たので満足。
生地:MAHARAM ALPINE STRIPEに関して
チューリッヒに拠点を置くテキスタイルデザイナーであり、シルクスクリーンアーティストでもあるSonnhild Kestlerによるデザインです。伝統的なアルプスモチーフを鮮明な色と大胆な構成で表現。
アームシェル | イームズ・シェルチェアの張替え② : outdoor type | アウトドアタイプ | 2012.03.24 0:19
[…] どうせ張替えるならもう一脚、アームシェルもお願いしちゃえ!とアームシェルもサイドシェルと一緒に張替えを依頼。 しかし、アームシェルチェアは我が家にはない。持ってない。 ならばと、再びオークション。10年前は復刻してたものなんかもあまり見かけなかったし、手に入れるのが大変だったイームズのチェアも今ではコピー物やリプロものが氾濫しているせいか、はたまたブームが去っているせいかオリジナルも割と安価で手に入る。張替えベースのアームシェルチェアをシェルのみで1万5千円で購入。 さて、今度はアームシェルの生地。こちらもALPINE STRIPEでは面白みにかけるので先述したマハラム社のFOLKLOREという生地に決定。アームシェルはリラックスした感じで使用したいので、こちらはキャッツクレイドルかロッカーベースかで検討し、結果、子供が楽しいであろう、ロッカーベースに。そしてサイドシェルと同時にentranceさんに発注。 構想から3ヵ月後にサイドシェルと一緒に我が家にやってきたのでした。 禿げそうなくらい悩んだ(生地選び、ベース選びなど)椅子イームズ計画だったので、無事いいものが出来て良かった良かった。 […]